デカフェ飲料に潜む罠?!カフェイン除去方法に気をつけよう

コーヒードリップの画像

デカフェ飲料ってみなさんご存知ですか。コーヒーや紅茶などの、もともとカフェインが含まれている飲料から、「なんらかの方法」でカフェインを除去した飲料のことを「デカフェ」飲料といいます。

でもこの、「なんらかの方法」って気になりますよね。体に良いつもりでわざわざ選んでいるデカフェ飲料なのに、実はあまり安全とは言えない方法でカフェインを抜いたものだった、なんてこともあるんです!

そんなことにならないように、本日は、
デカフェって、どうやってカフェインを抜いているの?
の、段!
(某子供向け忍者アニメ風に叫んでください。)
です。

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ノンカフェイン、デカフェ、カフェインレスの違い

ノンカフェイン、デカフェ、カフェインレス。よく聞くけど違いってあるのでしょうか。

ノンカフェイン

もともとカフェインが含まれていないことを「ノンカフェイン」といいます。お茶でいえば、「麦茶」や「ルイボスティー」がこれにあたります。カフェインは少しも入っていません。

「ノンカフェインコーヒー」という使い方をするのであれば、品種改良でもともとカフェインが含まれていないコーヒーを作らないといけません。実は「カフェインレス・コーヒーノキ」というカフェインを含まないコーヒー研究もあるのですが、今のところ実用化には至っていません。いつか「ノンカフェインコーヒー」が出来る日も近いのでしょうか。

カフェインレス

カフェインが少し含まれているもの。

デカフェ(ディカフ)

元々カフェインが含まれている食品から、カフェインを除去したもの。全て除去するのは難しいため、少々のカフェインは含まれている。

デカフェ=カフェインレス、ということですね。実際に売っている商品も、「カフェインレスコーヒー」や「デカフェコーヒー」のように両方あります。どちらも同じようにカフェインを「抜いて」、ほとんどカフェインがない状態にしたものです。

カフェインの除去方法(脱カフェイン法)

カフェインを除去する方法は、有名なところで3種類あります。ちなみに、これらの方法で抽出されたカフェインは、医薬・工業用途として使用されています。

有機溶媒抽出

  • コーヒー豆に有機溶媒を通してカフェインを抽出する方法
  • 有機溶剤
    →以前は、ベンゼン、クロロホルム、トリクロロエチレンが使用されていたが、現在はジクロロメタンが多い
  • 安価である利点がある一方、風味が劣ること、また、有機溶媒を使用することで、消費者が不安を抱きやすいという欠点がある

「ベンゼン」って、豊洲市場で基準値越えてて問題になった、というニュースを聞いたばかりですし、発がん性物質ですし。今は主流ではないとはいえ、それを飲み物に直接使っていたのか、と大分ショッキングでした。ちなみに、現在よく使用されている「ジクロロメタン」とはこんな化合物です。

有機塩素系化合物で芳香臭のある無色透明の非引火性・不燃性の水より重たい液体。トリクロロエチレンやトリクロロエチレンの代替物質として,溶剤に用いられる他,ウレタン発泡助剤や冷媒等に用いられています。皮膚に触れた場合,刺激がややあるとともに薬傷を負うことがあります。また,蒸気に麻酔作用があり,短時間に多量の蒸気を吸引すると急性中毒をおこします。
Weblio辞書 ジクロロメタン(CH2Cl2)

こちらも直接食品に使用すると言われると少し不安です。できれば有機溶媒抽出以外の方法を使用したデカフェ飲料が安心ですね。

水抽出

  • コーヒー豆から一旦水を通して成分を抽出し、抽出したものから有機溶媒を使用してカフェインを抽出する。カフェイン以外の成分はコーヒー豆へ戻される。
  • 有機溶媒が直接豆に触れないことで安全性があがり、風味の損失も少ない。

直接溶媒が触れることはないので、有機溶媒抽出よりは水抽出を選んだほうが安心です。

超臨界二酸化炭素抽出

  • 二酸化炭素でカフェインを抽出する、比較的新しい方法
  • 有機溶媒抽出法の欠点を補った、極めて優れた脱カフェイン法だが、コストがかかるのが難点

超臨界二酸化炭素抽出は、一番おすすめの方法です。最近のデカフェ飲料は、この方法を使用している商品が増えています。有機溶媒と違って、二酸化炭素って自分の口からも出てますしね(笑)

コストがかかる、という欠点はありますが、デカフェ飲料は手間がかかる分、どの商品も普通の商品よりは少し高くなります。有機溶媒を使用している(らしい)商品と比べても、そこまで値段に差はないと個人的に感じています。

商品説明にデカフェの方法が書いてない!

いくつか脱カフェインの方法を見てきましたが、実際の商品が、どの方法を使ってデカフェしてるのか、調べてみても書いてなかったりするのが現状です。。体の中に入るものですし、やっぱちょっと有機溶媒っていうのは・・・怖くないですか?特に妊娠中や授乳中のお母さんにとっては、赤ちゃんのためにもより安心なものを摂取したいのが親心。

というわけで、デカフェやノンカフェイン飲料を購入の際は、パッケージの商品説明に明記されていたり、ホームページなどで説明がある商品を買うようにしています。書いてあるってことは、それだけカフェイン除去方法にも気をつけてる、という証ですよね。

みなさんも、安全でおいしいデカフェ飲料を楽しんでくださいね。

参考資料等:

wikipedia デカフェ

Weblio辞書 ジクロロメタン(CH2Cl2)

ママのためのディカフェ、ノンカフェイン飲料、こんな記事もあります

妊娠中にカフェインが与える影響やディカフェ飲料についてはこちらの記事一覧をどうぞ

 

 

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