妊娠しておなかが大きくなってくると気になるのが「妊娠線」です。妊娠するまでは気にも留めない、そしてその存在自体知らない人も多い、それが妊娠線。私も長男妊娠時にインターネットでその存在を知り、うっかり画像をググってガクブルでした。ついでに、妊娠線に似てるけどちょっと違う正中線というものもあります。妊娠線と一緒にされがちですが、実は違うものです。
一応二人出産後の私のおなかには、うっすら妊娠線らしきものが・・・そして、産後一年たった今でも、正中線はそこそこしっかり残っています。
というわけで今回は、妊娠線と正中線のお話です。
妊娠線と正中線の違い
妊娠線とは
妊娠線は線状皮膚萎縮症の一種で、妊娠時にできたものを指します。妊娠しておなかが大きくなるにつれて皮膚が伸び、ひび割れのような線が出てきます。おなかが大きくなると、皮膚の表面は伸びることができるのですが、内側の真皮や皮下組織と呼ばれる部分は伸びずに断裂してしまい、そこから毛細血管が透けて見えることにより、赤黒い線となってしまうのです。そして、皮の奥が断裂してしまうので、出産しておなかが小さくなっても、線が残ってしまうのです。
正中線とは
こちらも、おなかが大きくなってくるにつれ出てくる線です。おなかの真ん中に、おへそを縦断して1本、茶色い線が出てきます。正中線は、実は生まれながらにあるもので、女性だけでなく男性も持っています。妊娠するとホルモンバランスが変わることによりメラニン色素の分泌が盛んになり、正中線自体の色が濃くなります。また、おなかが大きくなることによって皮膚が薄く延ばされ、より正中線が目立つのです。そのため、産後にメラニン色素の分泌が収まってきたら、自然と目立たなくなります。妊娠中のケアとして保湿などがあげられますが、これは妊娠線のケアと同じなので、一緒にクリームを塗ってあげればOKです。
妊娠線のできる場所
お腹の、特に自分からは見えにくくなる下側に出来ることが多いといわれています。また、妊娠時に大きくなる胸、太くなりがちなおしり、太もも、二の腕などに出来る人もいます。
妊娠線が出やすい人
妊娠線が出やすいといわれているのは、以下の人たちです。お腹が大きくなればなるほど、そしてもともとの肌が弱いほど出やすいようです。
- 体重が増加しすぎた
- 多胎妊娠
- 高齢出産
- 経産婦の妊娠
- アトピー、乾燥肌等の肌トラブルをもともと持っている場合
妊娠線と正中線の違いはこんな感じでした。正中線に関しては、産後薄くなるのであまり心配はいりませんが、妊娠線はできないに越したことはありません。じゃあ、妊娠線が出来にくくするにはどうしたらいいのでしょう。
というわけで、次回は、
妊娠線のケア方法について
です。
参考資料等：