海外の出産事情~フィンランドってどんなところ

寝ている赤ちゃん

北欧のフィンランドといえば、おしゃれな家具や雑貨、そして時計などが日本でも大人気ですね。個人的には、フィンランド出身のF1ドライバー、キミ・ライコネンが好きです。現役最速!のクールで熱い男!かっこいいんですよねぇ。

そんな?おしゃれなフィンランドってどんなところで、出産事情はどんな感じなのでしょうか。

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フィンランドってこんなところ

フィンランドは北ヨーロッパにあり、スウェーデン、ノルウェー、ロシアに挟まれています。首都はヘルシンキです。国土の北四分の一が北極圏ですが、メキシコ暖流の影響で、比較的穏やかな気候なのだそうです。行ったことはないのですが、勝手に、氷の国くらいのイメージを持ってたのでびっくりです。とはいえ、日本よりは大分寒く、冬は南部でも-20℃にもなることもあるそうです。そして国土の約70%が森林、約10%が湖沼と、自然が豊かです。冬はオーロラでも有名ですね。

そんなフィンランドは、文化・教育面の水準も高く、福祉にも力を入れています。教育では、なんと、大学院や専門学校までの全ての授業料や給食、教科書なども無料。そして、授業時間はOECD加盟国で最も少ない、なのに、OECDの学習到達速度調査で毎回世界1位!ここがすごいですよね。もちろん色々無料な代わりに、税金が高いという裏事情はあったりします。そりゃそうですよね。

フィンランドの出産事情

フィンランドは女性の就業率も高く、男女同権の志向が強いのだそうです。そのため、両親ともフルタイムで働く家庭が多いのですが、日本では1.46という合計特殊出生率は、フィンランドでは1.75という高水準が保たれているのです。(2015年の合計特殊出生率)

合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、次の2つの種類があり、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当する。

出典:厚生労働省 平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況 

フィンランドの出生率が高い理由の一つとして、やはり福祉面での充実があげられます。

フィンランドでは、妊娠が分かると「アイティウスコルッティ」という母子手帳のようなものが発行されます。これで、出産までの検査、検診はすべて無料となります。また、妊娠5カ月になると、現金140ユーロ、または、「アイティウスパッカウス」というBOXのどちらを受け取るか選ぶことができます。これは大きな段ボールに赤ちゃんに必要なものがいっぱい詰まったBOXで、お金よりもこのBOXを選ぶ家庭の方が多いそうです。それだけ便利なものなんですね。

妊娠中の検査をする場所も、出産後の検診も同じ場所で、同じ助産婦さんが見てくれるというのも安心できるポイントです。日本のように、妊婦検診はこの病院で、出産は別の所で、産後はまた別の病院、というように、自分で調べて予約したり、あちらこちらと渡り歩かなくてよいのです。そのため、なんらかの異常があった場合も早期発見が可能となっています。

そして実際の出産は、麻酔を使用した無痛分娩が基本となっています。海外の特に先進国では、日本と比べて無痛分娩を選ぶ妊婦さんは多くなってきていますね。日本では、麻酔科医の不足や、「お腹を痛めて産んでこそ」なんて精神論が根強いため、なかなか難しいですが、色々な選択肢が増えるといいですね。

 

次回は、「アイティウスパッカウス」について掘り下げてみたいと思います。

 

参考資料等:

OECD Economic Surveys: Finland

 

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コメント

  1. HAYAママ より:

    ひろっじさん、こんにちは。
    私は最近、フランスの子育てについての本を読むことが多いのですが、フランスでもフィンランドと同じように福祉面がすごく充実しているそうですね。また、フランスでもやはり無痛分娩が主流で、ママさんのストレス軽減や産後の早期回復が重視されているのだとか。合計特殊出生率も2.0を超えているそうで、少子化に悩む日本は、ヨーロッパの国々に学ぶべきところが多いのではないかなと思います。

    私は2人とも無痛分娩で産みましたが、本当におすすめです。自然な形で産むという考えも悪くはありませんが、子育ては産んでからが本番ですから、お産の時には少しでも体や心への負担を軽くした方が、結果的にママにとっても子供にとっても幸せなのではないかなと、個人的には思います。

  2. ひろっじ より:

    ☆HAYAママさん
    フランスの子育てについて、色々教えてくれてありがとうございます!フランスの合計特殊出生率もすごく高いですね。出産するお母さんの気持ちを考えることが、一番の少子化対策ですよね。日本でもそういった考えがもっと広がってくことを願ってます。

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